『生きる森をめぐる 調和する林業と自然』(滝川景伍・著)を読んで

少し前になりますが、徳島県の林業家・橋本光治さんご一家の営む「橋本山」を題材にした書籍『生きる森をめぐる 調和する林業と自然』(滝川景伍/著)を読み終えました。

木に関わる仕事をしている一人として、この本は単なる読書体験を超えて、長く心に残る一冊となりました。

 

本書は林業の現場を丁寧に追いながら、日本の林業の現状や課題を描いています。

しかしそれ以上に印象的だったのは、

「森は誰のものか」

「人は自然とどう関わるべきか」

という、もっと根源的な問いが通底している点でした。


特に心を打たれたのは、橋本光治さんご一家が長年にわたって育んできた橋本山の在り方です。
生産性と生物多様性を両立させながら、100年先を見据えて森を受け継いでいく。

「先祖から引き継いだ山への心を、次の世代へより良い形で渡す」
その姿勢は、林業という枠を超えて、多くの仕事に通じるものだと感じました。


この本の世界観に深く共鳴し、出版費用を募るクラウドファンディングの返礼品として、私も木の時計の製作で関わらせていただきました。


私自身、日々木に向き合いながらものづくりをしていますが、
この本を通して、素材の背景や、その先にある時間の流れを、あらためて考えさせられました。

ものは突然生まれるのではなく、人や思想、土地や風土の積み重なりの中から立ち上がってくる。
そんな当たり前のことを、静かに思い出させてくれる一冊でした。


この本については、また折に触れて紹介できたらと思います。

木や森に関わる仕事をしている方はもちろん、これからの暮らしや社会の在り方に関心のある方にも、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

 

興味を持たれた方は、書籍の詳細をご覧ください。

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